歯について甘く見ていて痛い目にあった話

歯にはもともと自信があって、生まれつき丈夫らしいということで大して気に掛けることもなく、本格的な治療も小学生の頃以来したことなかったのですが、そのしっぺ返しがまとめて来たというお話です。

 

ある時歯茎がはれたような気がして、触ってみると少しぷくっと膨らんでいました。でも別に痛くもないし、そのまま放置しているといつの間にか消えているし、特に気に掛けることもなく数か月が過ぎました。その間にも2,3回はれては治り、はれては治りを繰り返していたのですが、ある時はれている個所を手で押すと、何か膿みたいなものが口の中に広がるのを感じました。さすがにこれには気持ち悪くなって、次の日早速歯医者さんに行ってみました。

 

歯医者さんが言うには、「歯茎の中で歯の根元のところが炎症を起こしていて、そのまま放置すると折れてしまう可能性がある。炎症の治療は時間がかかるけど、根気よく続けるしかない」とのことでした。

治療は歯の中心部に根元まで達するような深くて細い穴をあけて、そこに薬剤を注入するというものでした。それから週に一度の歯医者通いが始まりました。

別に痛いわけでもないし、薬剤を入れたからと言って何か効果が感じられるわけでもないし、だんだん通うのがめんどくさくなってきて、2か月くらいで通うのを止めてしまいました。

 

それからしばらくは歯茎がはれるということもなかったのですが、1年くらい経ったころ、またときどき歯茎がはれて、気が付いたら治っている、ということが起こるようになりました。

でも相変わらず痛みは全くなく、ときどき膿の味が口の中に広がって気持ち悪いくらいでした。あの歯医者大げさなこと言ってたな、なんて甘いことを考えていた矢先、ついにしっぺ返しが来たのです。

 

忘れもしません。近所のパン屋さんでよく買っていた大好きなチョコフランスを食べていた時のことでした。

これは15センチくらいの長さのフランスパンの中にチョコレートが入っているというもので、もちろん焼き立てが美味しいのですが、常温になっていても、次の日でも美味しく食べられるというものでした。

ある朝起きて、何か食べるものがないかキッチンを探していたら、そのチョコフランスが目に留まりました。

これを朝ごはんにしようと思って、いつもの通り食べようとした瞬間、「ボキッ」と音が聞こえたような気がしました。いや、はっきりと音がしたかもしれません。

私の右下の犬歯が根元からぽっきりと折れたのです。「放置すると折れる可能性がある。」と言った歯医者さんの言葉はウソではありませんでした。実に2年かけて実証されたのです。

 

自覚症状は歯茎がはれて、しばらくしたら治る、という些細なことのようですけど、歯茎の中の見えないところでは結構とんでもないことになっているのでしょうね。皆さんもお気を付けください。